香りについての歴史や役割などをまとめました

香りを感じるメカニズム
香り(におい)はヒトの感情や行動、記憶を司る大脳辺縁系という場所に一瞬で伝わります。つまり、「考える」という行為を省略して、ダイレクトに感じる唯一の感覚が嗅覚です。
そこから視床下部という身体の生理機能をコントロールする部分へ伝わり自律神経、免疫系、ホルモン系の働きのバランスをとることで心身へ影響をあたえるといわれています。
香りとひとことで言っても、好きな香りは人それぞれ皆違います。それは今までに体験して来た事から甦る記憶に関係していると言われています。体験した情景と香りの記憶が繋がり、気持ちが落ち着いたり懐かしさを感じたりします。
香りの歴史や役割について
◆ 香りの歴史の始まり ◆ 香りを表す言葉である「Perfume」。その語源はラテン語の「Per Fumum」すなわち"煙を通して"という意味であると言われています。そのことから、人は植物などを火に入れ、燃やすことで香りを発することで香りの楽しみ方を知ったと考えられています。
◆ 香りの役割 ◆ 新約聖書の中で、キリスト誕生のときに東方の三賢人が黄金、乳香、没薬を捧げたというくだりがあります。乳香と没薬は「神の薬」を意味すると言われています。現在でも乳香は「フランキンセンス」、没薬は「ミルラ」としてアロマテラピーなどで広く使われています。また「ミルラ」はミイラ作りの際に防腐処理目的で使用され"ミイラ"の語源になったとも言われています。 このように人は古代から香りに対して、単純に楽しむという目的だけでなく、宗教や儀式に使用したり、医薬品として使用したり、化粧や権力の象徴として使用したり、さまざまな方法で生活に香りを取り入れてきたようです。
◆ 日本における香りの歴史 ◆ 日本における香りといえば「香道」。香道で使われる香木が日本に伝来したのは、今から1400年以上前と言われています。日本書紀によると、595年に淡路島に"沈水(沈香という香木)"が漂着し、島民が火に入れたところ素晴らしい香りが辺りに立ち込めたことから始まったと言われています。 その後貴族の間で香りの文化が広がり、香道の確立だけでなく室内に香をたきこめたり、着物にたきしめたりと、香りを生活の一部として取り入れたとされています。
香りの作用について
哲学者アリストテレスは「香りについて」という論文の中で、香りの思考、感情、健康に対する効果を論じ、匂いを感知するメカニズムや味覚と嗅覚の関係を発表しました。
「においは不明確な感情を引き起し、良いにおいの物は体に良く、悪いにおいの物は体に悪い」という見解を残しています。
近年でも研究により"香り"が身体に与える化学的作用が多く実証され始めています。香りの種類は大きく分けて、樹木系・ハーブ系・柑橘系・フローラル系・エキゾチック系・樹脂系・スパイス系・の7種類に分類されます。
それぞれの香りの性質によって効能も違ってきます。その時の状態や好みに合わせて選んでください。
もちろん専門的なアロマグッズを使う以外にも、好きな花や紅茶の香りなど、自分にとって好きな香りを見つけることが一番大事です。